私がアビシニアンと出会ったのは、もう37年前のことになります。
当時純血猫と言えば、シャムやペルシャくらいの認識しかありませんでしたから
まず、その野性味あふれる神秘的な風貌に圧倒されてしまいました。
更に、一見威圧的に見える外見からはほど遠い天真爛漫で人なつこい甘えん坊な性格に
アビシニアンの魅力の虜になってしまったのでした。
初めて家にやって来たのは、雄のルディーのレイモンドでした。
その後雌のアニーと10年ほどペアーでしたが、特に繁殖を考えていた訳でもなかったので
子供に恵まれずそのままになっていました。
繁殖のきっかけはアニーを亡くしたことでした。
一頭になってしまったレイモンドのために求めたレッドのリリーとの間に
奇跡的に13歳になったレイモンドの子を授かったのです。
アビシニアンの子猫は本当に可愛らしく、母猫の甲斐甲斐しい子育ての様子とも相まって
更にアビシニアンの魅力にどっぷりはまることとなり、今に至っています。